薬にも負けない蜂の子の健康効果

古来より「蜂の子に勝る美容、滋養食なし」といわれるように、蜂の子は中国古来の薬学書でも最上級ランクの食品とされていました。今回は、蜂の子の薬にも勝る優れた健康効果についてご説明します。

副作用のない滋養強壮食品

薬は特定の疾患や症状の治療・緩和に使われます。「毒薬変じて薬となる」「薬も過ぎれば毒となる」といわれるように、薬と毒は紙一重の存在です。病気を治すはずの薬が、逆に身体を傷つけることもあります。蜂の子は、薬と違い即効性はありません。しかし、継続的に摂取することで身体の中から体質や不調を改善します。薬は特定の疾患や身体の部位に作用しますが、蜂の子は豊富に含まれる栄養が身体機能を高めます。それが体力を増強して免疫力を強化して様々な健康効果をもたらしてくれます。中国古代の薬学書「神農本草経」には、心腹痛、黄疸、皮膚の感染症、風疹、便秘、梅毒、婦人科疾患などへの効能が記されています。現代の臨床報告では、病後の回復、くる病、倦怠、神経衰弱、心臓疾患、腎臓疾患、精力減退などへの効果も確認されています。未だ研究途上にありますので、さらなる効果についての報告が増える可能性があります。

薬の治せない耳鳴りや難聴を改善

耳鳴りや難聴は加齢によるもので、薬では治療できないものとされています。耳鳴りや難聴にはストレスも大きな影響を与えています。ストレスホルモンと呼ばれているコルチゾールは加齢とともに分泌が増加し、ストレスはその分泌をさらに促進して耳鳴りや難聴を悪化させます。コルチゾールの受容体が耳の聴力をつかさどる蝸牛周辺に多く存在することから、コルチゾールの分泌が増加すると耳鳴りや難聴に影響していると考えられています。蜂の子には、コルチゾールの分泌を抑えて耳鳴りや難聴を改善する効果があります。

トリプトファンが精神安定作用でストレスを改善

蜂の子に含まれるトリプトファンは脳内で神経伝達物質セロトニンを生成します。セロトニンはドーパミンやノルアドレナリンの働きを抑制して精神を安定させる働きがあります。精神の安定は疲労やストレスを改善し、神経をリラックスさせてくれます。

ストレス軽減でコルチゾールの分泌を抑えて聴力改善

ストレスが軽減されるとコルチゾールの分泌量も減少し、血中濃度も低下します。蜂の子を酵素分解して低分子化した粉末を60人の耳鳴り患者に12週間投与した試験では、2kHz~4kHz の聴力レベルでの改善が見られたという報告があります。

蜂の子は薬とは異なり、身体の中から改善して健康を増進してくれます。十分な効果を得るためには、継続的に摂取することが大切です。蜂の子を毎日食べるわけにも行きませんので、手軽に摂れるサプリなどを利用してみてはいかがでしょうか。