蜂の子は便秘にも効く?

栄養豊富な蜂の子は新陳代謝を促進して腸内環境を整え、自律神経を整えることで便秘の改善にも効果があります。今回は、蜂の子がどのように作用して便秘を改善するのかについてご説明します。

便秘とは

食事で摂り入れた食物は胃や腸で消化吸収され、カスや老廃物が便として排出されます。しかし、便が何日も排出されずに大腸内にとどまると、水分が吸収されて固くなることにより排出が困難な便秘となります。原因としては、身体機能の低下やストレスによる自律神経の乱れから腸の正常な蠕動運動が起こらない、または起こりにくい状況となっているためです。運動不足や食物繊維の不足、腹筋力の低下、無理なダイエット、肉体的・精神的ストレス、その他に過敏性腸症候群などの疾患が誘因となっています。

腸の蠕動運動を促進して便秘改善

蜂の子には新陳代謝を促進する働きがあります。新陳代謝が促進されると身体中の細胞や組織の機能が活発化されます。そのため、肝臓や腎臓などの器官の働きも改善され、腸の蠕動運動も促進されることになります。とくに、女性の場合は、女性ホルモンの一つ黄体ホルモンが水分や塩分を身体にため込もうとする働きがあり、便の水分を奪い便秘を起こしやすい傾向があります。また、妊娠した時にも流産を防ぐために子宮の筋肉の収縮を抑制して腸の蠕動運動を低下させます。蜂の子のアミノ酸の成長ホルモンの分泌を促す働きは、性ホルモンの分泌も促し、ホルモンバランスを調整します。その結果、腸の蠕動運動も改善され、女性特有の便秘も軽減されます。

自律神経を整えて便秘改善

蜂の子に含まれる必須アミノ酸トリプトファンの精神安定作用が、便秘の改善に効果があります。トリプトファンは、脳内で神経伝達物質セロトニンの生成に関わっています。セロトニンはドーパミンやノルアドレナリンの働きを抑制して精神を安定させる働きがあります。疲労やストレスの軽減、不眠の改善に有効に作用します。その結果、自律神経の乱れが改善され、交感神経と副交感神経が正常に機能するようになります。腸の蠕動運動も自律神経にコントロールされていますので、自律神経が整うことにより蠕動運動はよくなり、便秘の改善につながります。

蜂の子は便秘の改善にも効果があります。しかし、便秘の大きな原因となっている食生活や生活習慣の乱れの改善と、適度な運動を取り入れることも大切です。運動は筋肉を増やし冷えの改善にもなりますので、蜂の子の便秘改善効果をいっそう高めてくれます。