蜂の子は老人性難聴に効果はあるの?

蜂の子は老人性難聴の改善に効果があります。加齢による身体機能の低下を抑え、血行促進、自律神経調整、血中コルチゾールを低減して老人性難聴を改善します。今回は、蜂の子の老人性難聴改善効果についてご説明します。

老人性難聴とは

老人性難聴とは、加齢により内耳の機能が低下することにより起こる感音性難聴です。高音域の音が聞こえづらくなり、進行するにつれて中音域・低音域の音も聞こえづらくなります。加齢やストレスにより分泌が増加するホルモンコルチゾールが耳鳴りや難聴に影響していると言われます。年齢ばかりではなく、40代でも補聴器が必要になる人もあれば、80歳、90歳以上になっても聴力に支障のない方もあります。未だに老人性難聴に改善効果のある治療法や薬はありません。

自律神経を整えて難聴改善

蜂の子に含まれる必須アミノ酸トリプトファンは、肝臓や腎臓で代謝され活動のエネルギーとなりますが、脳内に運ばれるとビタミンB6やナイアシン、マグネシウムとセロトニンを生成します。セロトニンはドーパミンやノルアドレナリンの働きを抑制して精神を安定させる働きがあります。精神が安定すると疲労やストレスが軽減され、不眠などの改善にも効果があります。その結果、自律神経のバランスもよくなりますので、難聴の改善にも効果があります。また、蜂の子の新陳代謝促進作用により血流が改善されて血行が良くなることも難聴の改善を助けます。

血中コルチゾールを抑えて難聴改善

トリプトファンの精神安定作用は疲労やストレスを軽減し、血中コルチゾール濃度を低減して難聴を改善します。コルチゾールはストレスホルモンとも呼ばれ、疲労やストレス、加齢などにより分泌が多くなります。このコルチゾールの受容体が耳の聴力をつかさどる蝸牛の周辺に多く存在することから聴力に影響を与えていると考えられています。耳鳴りを伴う難聴患者に12週間にわたり酵素分解された低分子の蜂の子を投与した試験において、2kMz~4kHzの効力の改善が見られたという報告があります。

蜂の子には老人性難聴の改善効果がありますが、予防のための摂取からはじめましょう。改善には時間がかかりますので、普段の生活の中に取り入れることにより、老人性難聴にかかるのを遅らせる方がいいでしょう。