喘息でも蜂の子は食べられる?

喘息の人はアレルギーを起こす可能性がありますので、蜂の子を食べないほうがいいといわれます。しかし、喘息のタイプやアレルゲンを確認すれば、安心して蜂の子が食べられる人もいます。今回は、喘息と蜂の子との関係についてご説明します。

アレルギーを起こさない喘息

喘息のある人が蜂の子を食べないほうがいいとされるのはアレルギー反応を起こす可能性があるからですが、喘息は必ずしもアレルギー反応によるものだけではありません。アスピリンなどの一部の薬剤に反応するアスピリン喘息や運動が気管支への刺激となって起こる運動誘発性喘息などアレルギー反応以外で起こる喘息も多くあります。特定の刺激に対してだけ起こりますので、病院を受診すれば喘息発作の誘因も確認できます。蜂の子が原因でなければ、食べても発作が起こることはありません。

注意すべき喘息

食物アレルギー発作としての喘息に罹患している場合

食物アレルギーの発作として喘息が起こる方は、蜂の子の摂取は避けましょう。病院でのアレルゲンの検査は必要ですが、食物アレルギーは、食品に含まれるタンパク質に対して発作を起こす場合がほとんどです。蜂の子にはたんぱく質の元となるアミノ酸が豊富に含まれていますので、喘息を誘発する可能性があります。

家族に蜂アレルギー患者がいる喘息患者

家族に蜂アレルギー患者がいる場合は、蜂の子の摂取は避けましょう。蜂に刺されたことがない、蜂に刺されたことはあるが何も異常がなかったとしても、安全のために食べないほうがいいでしょう。蜂の子アレルギーの形質を持っている可能性がありますので注意が必要です。蜂に刺された人は2度目に刺されたら呼吸困難を伴うアナフィラキシーの発作を起こすといいますが、一度でもアナフィラキシーショック症状を起こす可能性があります。ですから、家族に蜂アレルギーの患者がいる人は蜂の子は食べないほうがいいでしょう。

喘息があっても、蜂の子を食べて必ずしも発作を起こすわけではありません。しかし、発作のリスクは高いものです。蜂の子をどうしても食べたいということであれば、事前に病院を受診して検査を受けましょう。問題がなければ、反応を見ながら少ない量からはじめましょう。