輸入品の蜂の子とは?

栄養豊富な蜂の子の優れた健康効果が広く知られ、サプリ製品が多く販売されるようになりました。国産では賄いきれない分を中国や台湾などのアジア地域の国々から輸入に頼っています。今回は、輸入される蜂の子とその安全性についてご説明します。

サプリに重宝される輸入品

日本では、戦後の経済成長に伴い蜂の子が一般的な食品としての需要が減少し、蜂の子が生産できる環境も悪化しています。近年、蜂の子の豊富な栄養と健康増進効果が高いことから重要が増加していますが、減少した生産能力を直ぐに回復することはできません。ですから、需要に応えるために輸入品が使われています。中国や台湾などのアジア地域の国々から輸入されています。輸入品は加工されたもので、主にサプリの原料として使われています。輸入品のほとんどは小さなミツバチのため、価格的にも安価で、味覚的な面の関係ないサプリなどの製品には適しています。国産のスズメバチやクロスズメバチなど原料にこだわった製品は価格的に高価になりますが、輸入ミツバチを使ったサプリはお手頃価格で利用しやすくなります。

輸入蜂の子の安全性

輸入品で気になるのは安全性です。輸入品は安価で、一度に大量に取得できますので、サプリなどの製造業者にとっては便利なものです。しかし、国ごとの安全基準も異なりますので、抗生物質や残留農薬の問題が度々起こっています。日本の基準では「含有してはならない」となっている抗生物質が中国産の蜂の子の加工品に含まれていた事案があります。違反事例が相次いで発生したため、厚労省は輸入業者に対して厳しい措置をとっています。輸入の都度、製品検査の実施と、検査結果が出るまで流通禁止というものです。健康と安全のための厳重な管理が必要だということです。価格的には非常に高価でも国産の蜂の子の安全性は高く、安心して摂ることができます。輸入品は国が安全管理にも関わっていますので、最終的には安全だろうと思われます。製品選びには、輸入業者やメーカーの信頼性も確認するほうが安心です。

蜂の子自体の質を考えると、輸入品が安いとも言えません。スズメバチやクロスズメバチなどを使った国産品とミツバチを使った輸入品では栄養価にも大きな違いがあります。質と経済性を考慮して、無理のない製品選びが必要です。