蜂の子はうまいのか

蜂の子を食べた人は、うまいという人もあれば苦いという人もあります。「目で食べる」「舌で味わう」など、味の判断方法もいろいろあります。今回は、蜂の子はうまいのかということについて検証します。

蜂の子の味

蜂の子はローヤルゼリーやハチミツ、花粉などを食べて育ちます。そのため、栄養価はローヤルゼリーを凌ぐとさえ言われます。しかし、その味は、クセがなくてさっぱりとした淡白な味わいといわれます。生食ではクリーミーで、濃厚とも。老廃物を含んだ内臓は独特のクセや苦みがありますが、取り除けば、多少の甘みがあるだけで、ほとんど味はないと言ったほうがいいでしょう。

目で食べる

目で食べるとは、視覚が味覚に対する影響を表したものです。彩の美しい盛り付けは、見ただけでおいしいと感じさせます。逆に、彩や盛り付け方が悪いと、まずいという先入観を持たせることにもなります。蜂の子の形状が気にならない方にとってはうまいもの、そうではない方にとっては蛆虫のようで気持ち悪くてまずいものという味の方向性を決めることになります。

舌で味わう

佃煮や甘露煮、炊き込みご飯、蜂の子炒め、炒り蜂の子、素揚げなどいろいろな調理方法があります。佃煮や甘露煮は醤油や砂糖などの味が勝り、魚も蜂の子も同じような味になります。慣れた人になると、クセや苦みのある内臓を一緒に調理したほうがおいしいと感じる人もあります。人の舌は育った地域や環境によって左右されます。薄味の関西に濃い味の関東、白みその九州に赤みその名古屋など地域ごとに味の好みが異なります。蜂の子自体はクセもなく淡白な味の食材ですから、各家庭ごとの好みの味に仕上げるといいでしょう。また、佃煮や甘露煮のように素材自体よりもタレの味を重視した調理は、蜂の子の味わいを消してしまいますが万人受けします。

蜂の子はクセもなくサッパリしたうまい食品です。蜂の子を炒めたり、炒ったりして、塩や醤油を少し垂らした簡単なレシピに人気があるようです。見た目が気にならない方は、ぜひ、お試しください。